薬剤師新米ママ、育児奮闘中 ~あれ?育児書と全然違う!?

前置胎盤から緊急帝王切開で出産。薬剤師ママと一筋縄ではいかない我が子との日々。

出産の日は突然に!

先日、子供が1歳の誕生日を迎えました。

 

振り返ってみると、あっという間の一年間でした。

出産した日はいろんなことが慌しくて、記憶がぼんやりしているようで、それでいてはっきり覚えています。

私の人生で忘れられない日です。

 

予定日までまだ1ヶ月弱のあの日。

朝起きると、何だか尿意のような変な違和感がありました。

起き上がった瞬間、違和感の正体が分かり、頭の中が一瞬真っ白に。

下着やパジャマ、ベッドの上に血がべっとりと広がっていました。

 

妊娠期間を通して最大の出血具合でしたが、すぐに冷静さを取り戻して、病院へ連絡。

準備してあった入院セットを持って、病院へ急行しました。

入院セットの準備はつい2日前に完了したところで、「早めに用意しないと。」と急に思って準備をしていたので、何か感じるところがあったのかもしれません。

 

「このまま入院になって、次に帰ってくるのは赤ちゃんと一緒かな~。」

心臓がばくばくどきどきしているのに、どこか頭の中は冷静でもありました。

この時点では、この日のうちに出産するとはまったく思いもせず。

 

産院で診察を受け、

「出血が多くてこのままでは危険な状態。準備でき次第、帝王切開で出産しましょう。」

と言われ、そのまま手術の説明を受けました。

緊急帝王切開が決まって、急に不安になって涙があふれていました。

このときもずっと出血中。

 

付き添いの母から夫へ連絡してもらって、夫が一時間の道のりを慌てて到着。

顔を見てから、手術室へ向かいました。

 

手術台の前、麻酔・・・。すごく緊張・・・。

下半身だけの麻酔の予定が、途中から全身麻酔に変更されたので、次の記憶は病室です。

でも、麻酔の中では、「とてもいいにおいがする雲の上みたいな気持ちがいい場所にいて、どこか遠くから赤ちゃんの泣く声が聞こえていた。」ように感じていました。

 

目覚めた病室には夫、夫の両親、実母がそろっていて、無事に生まれたのだとすぐに分かりました。

しばらくして赤ちゃんとも初対面。涙が止まりませんでした。

 

医師から、「へその緒が短くて、普通分娩は無理だった。帝王切開で良かったよ。へその緒が胎盤の端から出ていたし、赤ちゃんが早く出してって知らせてくれたんだね。」

と言われ、また涙が出ました。

娘はいつも危険を知らせてくれて、無事に誕生してきてくれました。

結局、出血の原因が前置胎盤のためかははっきりしませんでしたが、無事に出産できたら関係なくなりました。

 

出生体重は2576g。

前回の妊婦検診から4日経っていましたが、推定体重から成長が止まっていました。

小さいけれど、力強い命。

生まれてきてくれたことに感謝、感動。